2013年02月20日
私たちは、いのち守る医療労働者として
すべての核兵器廃絶を要求します。
2月12日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、3度目の地下核実験を行ったと発表しました。今回の行為は、いかなる口実によっても正当化されるものではありません。北朝鮮の核実験強行は、アジアのみならず、世界の平和と安全を脅かし、国際社会における核兵器全面禁止の流れに真っ向から反する暴挙であり、強く抗議します。
発生からまもなく2年となる福島の原発事故は未だ収束に程遠く、原子力発電であれ核兵器であれ、核が人類はじめ、すべての生物と共存ができないことは明白です。日本は、広島・長崎の原爆、ビキニ環礁の水爆実験における第五福竜丸の被爆、そして今回の福島と、放射能被害でたくさんの人々がいのちと健康を奪われてきました。日本国民は、その辛い経験から核廃絶をめざした平和運動で世界の先頭に立って奮闘しています。
一方、今回の事態を口実に、「北朝鮮の脅威に対抗できる憲法改正を」などの論調が広がり始め、憲法と平和を脅かす状況が広がりつつあります。平和を脅かす状況に対しては対話をすすめ、平和をまもる共同を広げることが必要です。私たち日本医労連は、いのち守る医療労働者として、北朝鮮はじめ世界の国々が、すべての核兵器を廃絶することを要求します。また、日本政府に対しては、北朝鮮の核実験強行に対し毅然と抗議し、かつ平和的解決の先頭にたって奮闘すること、核兵器全面禁止のために努力することを求めます。
2013年2月14日
日本医療労働組合連合会 書記長 中野千香子