2014年07月11日
??7月10日、横浜地方裁判所は、資生堂・アンフィニの派遣切り裁判の判決で、原告7人の派遣元企業の労働者であることを認めた「一部勝訴」判決を出しました。
その判決では、資生堂との労働契約の成立は否定していますが、派遣会社のアンフィニによる解雇(雇止め)は、解雇権の濫用で無効と判断し、判決確定までの賃金の支払いを命じました。しかし、賃金については、資生堂からアンフィニへの発注量が減少していることなどを理由に、平均賃金の5割という過去に例のないような判断を下しています。本裁判では、親会社の資生堂が行ってきた脱法行為を断罪し、派遣法の常用代替禁止の原則を貫き原告を資生堂の社員として認めるかどうかが問われていました。判決で、資生堂の責任は問われなかったことは残念です。