2014年08月01日
大 会 宣 言大会宣言(最終).doc
日本医労連は、7月23日-25日までの3日間、静岡県伊東市において第64回定期大会を開催しました。6年連続で組織の増勢を達成して迎えた大会は、7全国組合・47都道府県医労連から代議員180人・傍聴73人・役員など合わせて317人が参加。62人の生き生きとした発言によって方針を豊かに補強し、新しい役員体制のもと、生活と医療・福祉、平和と民主主義を守る決意を固め合いました。
夜勤改善・大幅増員のたたかいでは、過酷な医療・看護・介護の現場の実態が報告され、看護職員労働実態調査の結果を世論に訴え、署名行動や正循環への取り組みが報告されました。看護基準7対1の要件変更や病院の機能別再編強化、介護保険の制度改悪が、医療や看護・介護現場の過酷な状況をさらに悪化させ、患者・利用者の医療や介護を受ける権利を奪いつつあります。厳しい職場実態と国民の医療・福祉を守るために、この秋の「いのち守る全国キャラバン行動」に全力を尽くす決意を固めあいました。
14春闘のたたかいでは、生計費原則に基づく4万円の賃上げ要求を正面から受け止め、多くの組織で議論と意思統一がすすめられ、数年ぶりのストライキ配置を背景にしたたたかいに取り組んだ経験が発言されました。そして、産別統一闘争こそ、組合員の切実な賃金要求実現の確かな道との多くの教訓を生み出した春闘であったことが確認されました。
医療・介護総合法が強行成立されるなど、社会保障の改悪がすすむ中で、それぞれの地域で住民としっかり結びつきながら、憲法25条を守るたたかいに全国の仲間が不屈に取り組んでいることが発言されました。社会保障を充実・発展させるたたかいの主戦場は医療や福祉の現場です。その現場で不当な攻撃とたたかう仲間の権利を守るためにも、総力をあげて早急に強大な20万医労連を建設することを確認しました。
「再び白衣を戦場の血で汚さない」と誓った医療産別として、「殺し、殺される」国へと転換を狙う安倍内閣と正面から対峙し、解釈改憲を撤回させるたたかいに全力をあげようという多くの決意あふれる発言が続きました。また、当面する自治体首長選挙、来春のいっせい地方選挙で勝利し、住民本位の震災復興、辺野古に米軍の新基地建設を許さず、安全・安心な地域医療・福祉体制の実現、憲法を暮らしに活かす政治を実現するために奮闘しあうことを確認しました。
安倍内閣は、解釈改憲、原発再稼働、医療・介護総合法成立の強行、労働法制の大改悪、消費税増税、TPP交渉への参加等、国民のいのちと暮らしを踏みにじる暴走政治を続けています。一方で、「原発なくせ」の官邸前行動は連綿と続けられ、「特定秘密保護法反対」の集会には1万人を超える国民が駆けつけ、「輝け!いのち 4・24ヒューマンチェーン」は文字通り国会を包囲し、「解釈改憲許すな」の声は官邸を揺るがしました。これまでの枠に止まらない国民的運動は大きく広がり、安倍内閣の支持率を急降下させ、滋賀県知事選挙では自民推薦候補が敗れ安倍内閣を追い詰めています。
いま、「医療・福祉労働者の生活を守ることと、国民の医療・福祉を守ることを一体のものとして追求する」という日本医労連の基本路線は、いっそう輝きを増しています。多くの個人・団体と連帯し、医療産別の使命と誇りにかけて、安倍内閣の暴走をストップさせ、早期退陣へと追い込むために日本医労連の総力をあげてたたかい抜くことを決意します。
以上、宣言します。
2014年7月25日
日本医療労働組合連合会第64回定期大会