2013年02月13日
◇夜勤は「健康に有害」、労働者の「保護措置と夜勤規制」はあたりまえ!―を世論に
「夜勤・交替制労働」が労働者の健康に及ぼす影響と、国民の安全・安心を脅かしている実態を明らかにし、夜勤の抜本的改善をめざそう―。日本医労連は2月6日、夜勤シンポジウムを都内で開催、全国から加盟組織の組合員ら270名が参加しました。
佐々木司氏(労働科学研究所)をコーディネーターに、夜勤・夜間労働を余儀なくされる産業の労働組合=「郵政産業ユニオン」(郵便事業・関連労働者を組織)から白石一美氏、「自交総連」(バス・トラック・タクシー労働者を組織)から菊池和彦氏、オーストラリア在住20年のリハビリコンサルタントの森本敦子氏、日本医労連から看護対策委員の小林吟子氏、4名がパネリストを務めました。
「夜勤・交替制勤務」がもたらす心身と健康への有害性として?慢性疲労・睡眠障害、?循環器系障害、?過労死要因、?長期的には発がん性(国際研究機構が指摘)などが明らかにされています。シンポジウムは、夜勤の有害性をあらためて認識するとともに、産業を超えて夜勤改善の運動を進めるうえで貴重な機会となりました。
◇夜勤改善などを求めて国会要請行動
シンポ参加者ら終日奮闘
夜勤シンポジウムに続く2月7日、日本医労連は「国会議員要請行動・院内集会」を行ない、シンポ参加者をはじめ全体で231名が参加しました。午前11時からの意思統一集会(衆議院第1議員会館大会議室)では、日本医労連の中野千香子書記長が基調報告を行ないました。
12時からは「社会保障こそ成長戦略/医団連(医療団体連絡会議)院内集会」に合流。全国保険医団体連合会(保団連)の住江憲勇会長が主催者挨拶を行ない、全日本民医連、被災地3県などから6名が取り組みの状況や地域の実態を報告しました。社民党の吉田参議院議員や共産党の田村智子参議院議員が激励挨拶を行ない、10名の国会議員秘書が参加しました。
午後の国会議員要請行動では、都道府県・地域ごとに班を組み、衆議院・参議院の地元選出議員を訪問して、?安全・安心の医療、介護実現のための夜勤改善・大幅増員を求める取り組みへの賛同、?(前記趣旨の)国会請願署名への紹介議員応諾のお願い―の2点を要請するとともに、医療、介護現場の実態などを訴えました。また日本医労連看護対策委員は、「厚生労働委員」の議員を訪問して前記要請とともに、「看護師特定能力認証制度」反対と、十分な国民的議論の必要性を訴えました。
この日は、566名の衆参国会議員に要請し、14名から「賛同」表明、13名(衆議院12名、参議院4名)から「紹介議員」応諾が寄せられました。