青年学習会交流集会に118人
組合の歴史学び、活動を交流

これからは僕たちの時代

 日本医労連青年協議会は、5月29〜30日の2日間、静岡県熱海市のサンミ倶楽部にて、2004年青年学習交流集会を開催。6全国組合・29県医労連から118名が参加し、医療労働組合運動の歴史を学んだり、それぞれが職場で抱える問題や教訓を出し合いながら、学習と交流を深めました。

 集会では、茨城県医労連・元書記長の古川純義氏による「団結し、たたかってこそ、人間! 先輩のたたかいに学び、私たちのあしたを考える」と題した講演を聞きました。
 医療労働組合運動の歴史の中で、看護師が「かごの鳥」であったことや「恋愛・結婚の自由」がなく、「たたかう」中で、その自由を勝ち取ってきたことに多くの参加者が驚きをもって聞き入っていました。

いろんな話題で盛り上がった
 記念講演の後は、ブロックを基本に13の班に分かれ、グループワーク。班で話し合ったことを、壁新聞やニュースにしました。
 あるグループでは、「職能給・成果主義賃金」が話題に…。県内で成果主義賃金を導入された単組の話などからも「医療には成果主義賃金はなじまない」「評価をめぐり、不信感も生まれ、仕事のモチベーションも下がる」などの実態とともに、「年功序列型の賃金には青年の不満が高い」などの意見が出されました。
 北海道のグループは男性が一人で、残りは女性だったことからも「母性保護」が話題に。「生理休暇が取れているか」「妊娠したときに夜勤免除がされているか」などの職場実態を交流して盛り上がりました。
 茨城・回春荘から参加した看護師の青年は、「一時期、組合のない個人病院に転職したら、院長の一声で来年の給料が決まっていた。組合の大切さを肌身で感じた」と報告。
 青年部活動について話し合ったグループでは、活動を継続・発展させるためには、「一人に任務加重にならないよう無理せずに」「小さな悩みを聞くことからはじめよう」「息抜きのつもりで参加する」「しんどいこともあるけれど、まずは楽しさを強調して、後輩や仲間を集める」などの意見が出され、各グループで活発に意見交流が行われました。

青年部活性化したい悩みや教訓が
 翌日は初中級クラスと上級者クラスに分かれて、分科会を行いました。
 初中級者コースでは、労働基準法をケーススタディ形式で学習。最初に「猛獣狩りゲーム」で場を和ませながら、6人毎の班に分かれた後、「休憩時間がずれ込んだ場合の残業代について」などの設問に班ごとに意見をまとめ、解説を受けました。
 「青年部活動の活性化のために」とした上級者コースには、参加者の約半数の参加。それだけ、青年部活動をどう活発にしていくか、悩みや要求を抱えていることを物語っています。

帰ったら活動に頑張るぞ〜!
 集会に参加しての感想では、「いろんなアイデアをもらった。ブロックアクトや単組の青年部活動に生かしたい」「他人まかせにしてきた自分に気づいた。今回のことを伝達し広げていきたい」などの声が寄せられました。
 青年委員会では、寄せられた意見を次の集会や行動提起に生かしていきたいと考えています。