第32回医療研究全国集会
19分科会で活発な討議
「明日からの活動と仕事に生かす」

  2日目には、19の「分科会」に分かれて活発な討議が展開されました。全体で800人が参加、110人がレポート報告。
  「介護の仕事」分科会では、介護保険法「改正」の内容について検討しました。今回から、「施設」と「在宅」に分かれて充実した討論となりました。
  「看護のケア」分科会では、一人一人の患者に対して、その人らしさを大切にして援助していくなかで、看護師の役割として、患者に対する思いや、その患者をとりまく人々と問題の共有化を図るための方法を考えていくことなど、患者の立場に立つ姿勢と、看護師としての専門性(役割)を統一して対応していくことの重要性が強調されました。
  「外来看護」分科会では、日赤で使用されている継続看護のために考えられた記録用紙が紹介されるとともに、患者が望む在宅療養を実現するために、地域を含めた関係者が共同の取り組みを行っている貴重な活動が紹介されました。
 「在宅を支える看護」分科会では、「金がなければ利用できない介護保険」に対する批判が多くだされ、職場から介護を充実させていく取り組みとともに、制度改悪阻止・充実への運動を強める必要性が話し合われました。
 「看護政策」分科会では、リスクマネジャーの配置が増えているものの、インシデント討議が職場に反映されていない現状が報告されるとともに、超過密労働の看護職場の実態が報告されました。「重症心身障害児(者)の医療と福祉」分科会では、障害者自立支援法案の影響についての検討や対応についての論議が行われました。
 「臨床検査」分科会では、ブランチやFМS方式の問題点と対応のあり方について、また検査技師の採血業務や宿直問題について論議をしました。
 「病院給食」分科会では、患者中心のおいしい給食づくりにむけた、貴重な実践など13のレポートが報告されました。また、業務委託やセンター方式の問題点や、患者の立場に立ち断固たたかうことなども話し合われました。さらに、「労働者派遣法」についても学びました。
 「病院政策づくり」分科会は、労組としての各病院の基本政策づくりの経験報告とともに、医師不足問題などの議論が行われました。
 医療「合理化」に対して、労組が病院や業務のあり方を政策的に提起して、「合理化」攻撃に対峙することがますます重要な運動課題になっています。
 「院内保育」分科会では「園の行事」についての交流などを行いました。「地域保健」分科会は、千鳥橋病院友の会の組合員さんとともに地域に出て55人の市民に「健康チェック」を行いました。