「医療守る地域の会」と全労災
労災病院存続求め政府交渉・署名提出

花巻地域の会と全労災岩手支部が署名携え上京 

 岩手労災病院存続へ運動を進めている「医療を守る花巻地域の会」と全労災岩手支部は、団体署名の提出と交渉のために6月7日〜8日に上京し、厚生労働省交渉、国会議員要請行動、労働者健康福祉機構交渉をおこないました。
 岩手からは「地域の会」の5名、全労災岩手支部3名の合計8名、および全労災中執とあわせ25名が参加しました。

厚労省交渉/労災病院存続の地域の願い切実

 厚生労働省交渉は7日13時30分からおこなわれ、岩手労災病院の存続を要請する団体署名867団体分を提出しました。
 交渉で厚生労働省は、岩手労災病院は廃止されるが、地域で必要とするならば、他の医療機関への移譲を考えたいなどと表明。
 これに対し交渉団は、「存続を要請する5万筆以上の個人署名や、花巻市や商工会議所からの存続要請を全く無視したものである」として強く抗議を行いました。
 さらに厚労省側は、「今後も県・市・機構と四者の連絡会議で協議していくが、具体的にまだ何も決まっていない」と述べ、これに対する交渉団側の追及が続き、最終的に、「連絡会議の中であの地域に病院が必要との立場で話を進める」と厚労省側に約束させて交渉を終えました。

機構との交渉/846団体の署名提出

 翌日8日は、機構との交渉をおこない、846団体の署名を提出しました。要請内容について機構側は、岩手労災病院の廃止業務を引き続きおこなっていく。現在は移譲先などを検討していると述べました。
 地域の声を無視した姿勢に参加者からは強い怒りの声が上がりました。また、廃止発表から今日までの医療の低下についてはお詫びするとしたものの、今後についても医師確保に努力していくと述べるだけで、何らの展望も示せず、上京団は医療の確保を強く要請しました。