盛岡精神従組 300人が集会・デモ
解雇撤回、職場復帰を
 「不当解雇を撤回し、希望者全員を職場にもどせ」と、9月16日夜、盛岡精神病院(小泉幸子院長、207床)から解雇されるなど、雇用を奪われた職員の職場復帰を求めるデモ隊のシュプレヒコールが、盛岡市の繁華街に響きわたりました。
 同病院では、今年5月末から、前院長の死去後「継承開設」した新院長らによる不当労働行為と全職員の解雇が強行され、50人もの雇用が奪われ、医療機能も著しく低下する異常事態が起きています。
 盛岡精神従業員組合(和野進委員長)は、岩手県地方労働委員会に不当労働行為の救済申請を行うとともに、9月15日に、34人の組合員を原告に、労働契約上の権利を有する地位確認と、賃金支払いを求める裁判を盛岡地方裁判所に提訴。16日午後、日本医労連東北地方協の代表が参加して、盛岡精神病院、岩手県保健福祉部、岩手県医師会、岩手銀行などに早期解決の要請を行い、夕方から岩手県教育会館大ホールに300人が参加して決起集会とデモを行いました。
 集会では、佐竹良夫日本医労連副委員長が、「全国的に重要なたたかい。解雇撤回、職場復帰にむけて、産別の総力をあげてたたかう」とあいさつ。組合員の決意表明をはじめ佐々木良博弁護士の報告、支援共闘会議からの行動提起をうけて、希望者全員の職場復帰と給食の業務委託を撤回させ、職員の生活と患者の医療を守り抜く決意を固め合いました。