厚生年金高地リハ病院
患者・地域・病院一体で病院の存続発展へ
 「年金病院を地域からなくしてはならない」、「もっとこの病院の良さを知らせていこう」という患者さんや地域の人々、病院職員の願いが一緒になって、「厚生年金高知リハビリテーション病院の存続・発展を願う会」が結成されました。
 8月6日、会場の同病院健康管理センター3階のホールは、110人の人であふれました。また、橋本大二郎高知県知事や、議会関係者からメッセージが寄せられました。結成総会の模様は、TVや新聞でも報道されました。
 総会は、呼びかけ人を代表して土居怜子さん(患者・家族の会会長)が、「母親がこの病院でお世話になり、リハビリを受け生き返った。この病院のすばらしさを県下に知らせ、存続発展させよう」と挨拶。

「地域のみなさんに感謝存続発展めざす」桑原病院長

 桑原病院長も参加、「地域の方々が、当病院の存続発展について真剣に考えて、お集まりいただいたことに心から感謝申し上げます」と挨拶。参加者の質問にも応え、「当院は165床であり、規模から言えば、困難を抱えており、国立高知病院との統合を打診してきた国会議員がいることも事実。しかし、私も運営主体である全社連も、きっぱりとその考えのないことを伝えた。当院の現状は、単独で経営自立できるところまでは行かないが、地域医療にとっては欠かせない重要な病院という位置づけになろうかと思う。10月に整理機構ができ、年度ごとに廃止売却の施設を名指しすることになると聞いている。当院として経営改善も進めてきており、リハビリ、透析、健診活動といった特色を生かし、患者さんや地域の方々の力をお借りして、存続発展を目指して行きたい」と決意を表明しました。
 また、桑原院長は総会後、「生活習慣病と健康管理について」と題して講演を行いました。年2回行っている無料健診や前立腺ガン等についても多くの質問が寄せられました。

「なくてはならない病院不可能を可能にしよう」野口健次会長

 会長に選出された野口健次さん(鴨部能茶山自治会会長)、「地域にとってこの病院はなくてはならない病院。整理機構法が成立し、情勢としてはきわめて厳しい。しかし、地域医療に配慮し、自治体とも相談せよという、国会の付帯決議が挙がっている。これがこれからの運動のよりどころ。皆さんの力添えで不可能を可能にできると信じる」と決意を語りました。