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住民主体の運動を−西北五地域医療を守るたたかい 青森県医労連 |
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「郡部の人間に死ねというのか」「地域医療に格差があり不平等だ」との住民の怒りが響きます。
青森県では、多くの自治体病院が深刻な赤字や医師不足に悩んでいます。この問題を解消するためと、県は圏域ごとに「自治体病院機能再編計画」を策定しました。五所川原市を中心とする西北五地域は、圏域全体で228床もの病床減となり、地域住民の不安は募るばかりです。
運動の質が変わる
こうした中、04年6月に「西北五地域医療を守る住民の会」が結成されましたが、当初は労働組合が主体の運動でした。しかし、27ヶ所245人が参加した地域医療懇談会を通して、住民の意識に変化が現れ、運動そのものが大きく変わりました。無床診療所とされる、つがる市で取り組んだ「病院存続を求める1万筆署名」では、住民自らが地域の商店などを訪問し、署名を置いてもらうよう依頼。街頭宣伝では、住民が先頭に立って署名を呼びかけました。また地域の町内会や老人クラブでは、会長自身が一軒一軒訪問し、署名を集めるなど、住民全体の運動が広がるなかで、住民4人に一人となる1万1359筆が集約されました。議会請願は、全会派代表が紹介議員を快諾、議会として病院存続を求めて働きかけることが満場一致で採択されました。
「住民とともに」
この1年半、シンポジウムや地域医療懇談会などの運動を通じ、「要求前進の力は、住民全体の運動をどれだけ広げることができるか」ということの重要性を改めて強く感じています。これまでの運動に確信をもち、今後も住民とともに奮闘したいと考えています。
(2006年1月12日付け「医療労働者」)
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