|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
日本医療労働組合連合会 〒110-0013 東京都台東区入谷1-9-5 日本医療労働会館3F TEL03-3875-5871 FAX03-3875-6270 地図はこちら |
|
|
|
|
|
【大会宣言】日本医労連第58回定期大会 |
|
日本医労連は、第58回定期大会を7月29日から31日の3日間、愛知県豊橋市において開催し、代議員、傍聴者、役員など335名の参加で、活発な討論をおこなった。
政府与党が推し進めてきた「構造改革」、弱肉強食の「新自由主義」の暴走がもたらした矛盾が、国民生活のあらゆる分野で吹き出している。貧困と格差の拡大、それに拍車をかける原油と穀物などの物価高騰に消費税増税論議、地域医療の崩壊、限界を超えた医療・社会保障の国民負担増、地球温暖化問題、くわえて、平和の危機…。まさに激動の情勢の下で大会は開催された。
私たちは、この1年間最重点課題として、「医師・看護師・介護職員ふやせ、地域医療まもれ」の運動に取り組んできた。医師不足対策では、医学部定員削減の「閣議決定」を撤回させ、「介護従事者処遇改善法」も成立させた。「看護職員確保法」の改正では、「法律ができて16年が経ち、現状と合わなくなっている」「限界を超えた看護師の労働と看護師不足の解決は一刻の猶予もできない」という認識が、社会的に一致するところまで到達した。
法改正署名67万筆、国会議員の賛同153名、約半数の自治体におよぶ909議会の国への意見書採択、そして国会集会には与党も含めた超党派議員、日本看護協会、中医協委員の激励など、かつてない到達を作った。私たちは、力を緩めず、次の国会で必ず法改正をさせるために奮闘していく決意を固めた。
世界に類を見ない差別医療の後期高齢者医療制度は、国民の怒りが爆発し、「撤廃法案」は無視できず、「継続審議」となった。秋の臨時国会で可決成立させ、この制度を葬り去らねばならない。
大会では、厳しい情勢のもとでも「たたかえば変えられる」という確信にみちた各地の生き生きとした活動が、方針を豊かに補強した。
看護職員確保法を必ず改正すること、職場の増員・夜勤制限闘争と法改正を一体のものとしてすすめる運動の強化、介護職員の処遇改善を求める「介護ウェーブ」の実施、産別あげての社会保障費2200億円削減阻止のたたかい、再編・統廃合に対して地域組織を作りながら住民とともにすすめた存続運動、医療と労働者の団結を破壊する成果主義賃金の導入を許さない徹底したたたかい、医師・看護師・介護労働者ふやせの世論を追い風にした争議の解決などが報告されながら、「医療・福祉再生」への決意が力強く語られた。
「ルールとモラルの破壊した日本社会」への失望とともに、「こんな日本でよいのか」と、社会のあり方を問う声や新しい政治の転換を求める動きも日ごとに大きくなっている。
生活の危機・社会の危機のもとで、労働組合の果敢なたたかいがいまほど求められている時はない。怒りを要求に、要求を運動に、日本医労連は国民とともにたたかう。
結成51年、新たな半世紀にむかって、「たたかえば運動と組織は必ず前進する」という歴史の教訓を遺憾なく発揮しながら、医師・看護師・介護職員の大幅増員と看護職員確保法改正にむけた10・19中央集会、11・12全国統一ストライキを必ず成功させよう。日本医労連の基本路線「医療労働者の生活と権利を守る闘いと、国民の医療を守る闘いを統一的にすすめる」たたかいを、地域の隅々から構築していこう。
以上 宣言する。
2008年7月31日
日本医療労働組合連合会 第58回定期大会
|
|
|